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高崎市の認知症ケア完全ガイド|早期発見と予防への取り組み
2026.07.23
高崎市における高齢化の現状と認知症をめぐる課題
群馬県高崎市は人口約36万8千人を抱える県内有数の都市であり、高齢化の波は着実に進んでいます。2025年時点での高齢化率はおよそ29%とされ、65歳以上の高齢者人口は10万人を超える規模になっています。今後も高齢者数は増加傾向にあり、2045年には高齢化率が37%近くに達すると見込まれています。こうした状況の中で、認知症を抱えながら暮らす高齢者やその家族を地域全体でどう支えていくかは、高崎市にとって重要なテーマの一つとなっています。加齢に伴い認知機能の低下がみられる方は珍しくなく、早い段階での気づきと適切な支援へのつなぎが、本人の生活の質を保ちながら住み慣れた地域で暮らし続けるための鍵になります。
高崎市の高齢者福祉計画と介護保険制度の基本
高崎市では、老人福祉法と介護保険法に基づき「第9期高崎市高齢者あんしんプラン(高崎市高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画)」を策定し、2024年度から2026年度までの3年間の施策の方向性を示しています。この計画は、これまでの計画の理念を引き継ぎながら、世代や分野を越えて人と人、人と資源がつながり、地域に暮らす人たちが互いに支え合う社会の実現を目指すものとされています。介護保険制度そのものは全国共通の仕組みですが、実際にどのようなサービスをどこで受けられるかは市区町村ごとの体制によって左右される部分も多く、高崎市に住む方が制度を利用する際には、まず市の窓口や後述する相談機関を通じて、自分や家族の状況に合った情報を得ることが大切です。
高齢者あんしんセンター(地域包括支援センター)への相談
高崎市には、地域包括支援センターにあたる「高齢者あんしんセンター」が市内に29か所設置されています。各センターには保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員といった専門職が配置されており、介護や福祉、健康、認知症に関することまで幅広い相談に応じています。介護保険サービスの利用を考え始めたときや、家族の物忘れが気になり始めたときなど、まずは最寄りの高齢者あんしんセンターに相談してみるとよいでしょう。市全体の窓口としては、高崎市福祉部長寿社会課地域包括支援担当(電話027-321-1319)でも案内を受けられます。どのセンターが担当地域になるかは住んでいる場所によって異なるため、市の公式ホームページで確認しておくと安心です。
高崎市の認知症ケアの取り組み―早期発見から支援まで
認知症初期集中支援チームとは
高崎市では、認知症が疑われる方やその家族を対象に「認知症初期集中支援チーム」による支援を行っています。これは、認知症サポート医と医療・介護の専門職が複数名でチームを組み、家族からの相談をきっかけに訪問を行い、本人の状態を把握したうえで、おおむね6か月程度の期間、集中的にサポートを行うというものです。相談や支援そのものに費用はかからず、窓口となるのは各地域の高齢者あんしんセンターです。「もしかしたら」という段階でも相談してよい仕組みなので、一人で抱え込む前に活用を検討したい制度といえます。
認知症カフェと地域の見守り、GPSによる捜索支援
高崎市では、認知症の本人や家族が気軽に立ち寄れる「つどいの場(認知症カフェ)」も各地で開かれており、同じ悩みを持つ人同士が交流したり、専門職に相談したりできる場として活用されています。また、高崎市は「高崎市あんしんオレンジガイドブック・高崎市認知症ケアパス」を作成し、症状の進み方に応じてどのような支援やサービスが利用できるかをわかりやすく紹介しています。さらに、外出中に道に迷ってしまうなど、いわゆる徘徊行動がみられる高齢者を抱える家族向けに、GPSを活用した「はいかい高齢者救援システム」も用意されており、万一の際に早期発見につなげる備えとして利用できます。各高齢者あんしんセンターには認知症地域支援推進員も配置されており、日常的な相談先として機能しています。
介護予防のための取り組み―いきいきサロンなど
認知症や要介護状態になることをできる限り防ぐ、あるいは進行を緩やかにするための介護予防の取り組みも、高崎市では地域に根ざした形で進められています。高崎市社会福祉協議会が支援する「ふれあい・いきいきサロン」は、地域の身近な場所で高齢者が集い、交流する場として各地区で開催されており、理学療法士など専門職が講師として派遣され、体操や健康に関する講話が行われることもあります。人とのつながりを保ちながら体を動かす機会を持つことは、介護予防の観点からも意味があるとされています。こうした地域の集いの場に参加してみることは、認知症の早期の変化に気づくきっかけにもなり得ます。
まとめ
高崎市では高齢化の進行とともに、認知症のある方やその家族を支えるための制度や相談窓口が少しずつ整えられてきています。認知症初期集中支援チームや高齢者あんしんセンターといった専門的な支援の入り口があることに加え、認知症カフェやいきいきサロンのような地域に根ざした居場所づくりも進められており、専門的な支援と日常的な支え合いの両方が組み合わさっている点が特徴といえるでしょう。「まだ相談するほどではないかもしれない」と感じる段階でも、気になることがあれば早めに最寄りの高齢者あんしんセンターに問い合わせてみることをおすすめします。制度の詳細や最新の窓口情報については、高崎市の公式ホームページでも随時確認できます。
