お知らせ
前橋市の認知症ケアガイド|早期発見・支援窓口と介護予防の取り組み
2026.07.27
前橋市で進む高齢化と認知症をめぐる現状
群馬県の県都である前橋市は、令和8年6月末時点で総人口が約32万6千人となっており、近年は緩やかな人口減少が続いています。一方で高齢化率は3割を超える水準まで上昇しており、今後も高齢者数は増加していくと見込まれています。人口全体に占める高齢者の割合が高まるにつれて、認知症とともに暮らす方やそのご家族も増えていくことが予想され、早期の気づきや相談、そして地域全体で支える体制づくりが一段と重要になっています。
認知症は誰にでも起こりうる身近な病気であり、本人やご家族だけで抱え込まず、早い段階から地域の支援につながることが安心した暮らしの継続につながるといわれています。前橋市でも、こうした状況を踏まえてさまざまな施策が進められています。
前橋市の高齢者福祉計画「まえばしスマイルプラン」
前橋市では、老人福祉計画・介護保険事業計画として「まえばしスマイルプラン」を策定しており、現行の第9期計画は令和6年度から令和8年度までを計画期間としています。この計画では、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、介護予防や生活支援、認知症施策などを総合的に推進する方針が示されています。計画の詳細は前橋市公式サイトで公開されており、市の高齢者福祉施策全体の方向性を知る手がかりになります。
介護保険制度の基本的なしくみ
介護保険サービスを利用するには、まず市区町村に要介護認定の申請を行い、心身の状態に応じて要支援1・2から要介護1〜5までの区分の認定を受ける必要があります。認定結果に応じて、訪問介護や通所介護(デイサービス)、短期入所(ショートステイ)といった居宅サービスや、施設サービスなど、さまざまなサービスを組み合わせて利用することができます。認知症の診断を受けた場合でも、この基本的な申請の流れは変わらず、認定区分に応じたケアプランの中に認知症対応型のサービスを組み込んでいく形になります。
前橋市の相談窓口—地域包括支援センター
前橋市では、高齢者やその家族からの介護・福祉・医療・認知症に関する相談を幅広く受け付ける地域包括支援センターを市内に複数設置しており、あわせて身近な場所で相談できるブランチ(窓口)も設けられています。「最近もの忘れが増えた気がする」「家族の様子が以前と違う」といった段階の早めの相談も受け付けており、必要に応じて医療機関や専門職への橋渡しも行っています。担当地域ごとにセンターが分かれているため、まずは前橋市の窓口やホームページで、お住まいの地域を担当するセンターを確認することをおすすめします。
前橋市の認知症ケアに関する取り組み
認知症初期集中支援チーム
前橋市では、認知症が疑われる方やそのご家族を早期に支援するため、認知症初期集中支援チームを設置しています。医療や介護の専門職が家庭を訪問するなどして、概ね6か月を目安に集中的な関わりを行い、その後は地域包括支援センターやケアマネジャー、介護事業所などへ支援をつないでいく仕組みです。診断がまだ受けられていない、どこに相談してよいか分からないという段階でも利用できる点が特徴です。
認知症ケアパス
前橋市は、認知症の進行段階に応じて利用できる相談先やサービスの流れをまとめた「認知症ケアパス」をリニューアルし、市民が状態に応じた支援の道筋をイメージしやすいよう情報提供を行っています。認知症と診断された後、どのような支援があるのか見通しを持ちにくいという不安に対し、このケアパスが手がかりのひとつになります。
見守りキーホルダーと認知症サポーター
行方不明になるおそれのある高齢者などを早期に発見・保護できるよう、見守りキーホルダーの配布といった取り組みも行われています。また、認知症について正しく理解し、地域で見守る人を増やすための認知症サポーター養成講座も実施されており、認知症の方が安心して暮らせるまちづくりが少しずつ進められています。介護予防の観点からも、こうした地域ぐるみの見守りや交流の場は、閉じこもりや心身機能の低下を防ぐ役割を果たすと考えられています。
まとめ
前橋市では高齢化の進展とともに、認知症の早期発見・早期支援に向けた体制づくりが進められています。認知症初期集中支援チームや認知症ケアパス、見守りキーホルダーといった取り組みは、本人やご家族が孤立せずに支援へつながるための入り口となるものです。「少し気になる」という段階であっても、まずはお住まいの地域を担当する地域包括支援センターに相談してみることが、安心につながる第一歩になります。制度や取り組みの詳細は今後も更新される可能性があるため、最新の情報は前橋市の公式サイトなどで確認することをおすすめします。
