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太田市の在宅介護ガイド|家族の負担を減らす訪問サービスの活用法
2026.08.03
群馬県太田市は、県内でも人口規模の大きい都市のひとつです。太田市の公式統計によると、2026年6月30日時点の総人口は221,950人、世帯数は105,243世帯となっています。都市部としての活気がある一方で、市内でも高齢化は着実に進んでおり、住み慣れた自宅で家族の介護を担う世帯が増えています。仕事や子育てと両立しながら在宅介護を続けることは、体力面でも精神面でも負担が大きくなりがちです。この記事では、太田市における高齢化の現状を踏まえつつ、介護保険制度の基本的なしくみ、相談先となる地域包括支援センターの情報、そして在宅介護の負担を軽くするための訪問サービスやレスパイトケアの活用法について、わかりやすく紹介します。
太田市の高齢化の現状
太田市の人口動態を見ると、生産年齢人口に対して高齢者人口の割合は年々高まる傾向にあります。2020年の国勢調査をもとにした資料では、太田市の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は26.5%とされており、将来推計では2050年ごろまでにさらに上昇していくことが見込まれています。全国的な傾向と同様、太田市でも「支える側」である現役世代の人数に対して、支えられる側である高齢者の人数が相対的に増えていく見通しです。こうした背景を受けて、太田市では高齢者福祉計画「はつらつプラン21」(太田市高齢者福祉計画・介護保険事業計画)を策定し、介護が必要になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりを目指しています。計画の詳しい内容は太田市ホームページの介護サービス課のページで公開されているため、より詳細な数値や施策を確認したい場合はそちらも参考にすると良いでしょう。
介護保険制度のしくみと利用の流れ
在宅介護を始めるにあたって、まず理解しておきたいのが介護保険制度の基本的な流れです。介護保険サービスを利用するには、はじめに市区町村の窓口で要介護認定の申請を行う必要があります。太田市の場合、介護サービス課や各地域包括支援センターの窓口で申請の相談を受け付けています。申請後は、認定調査員による訪問調査と主治医の意見書をもとに、コンピューターによる一次判定と介護認定審査会による二次判定を経て、要支援1・2から要介護1〜5までのいずれかの区分、あるいは非該当と判定されます。認定結果が出たら、居宅介護支援事業所のケアマネジャーと相談しながらケアプラン(介護サービス計画)を作成し、そのプランに沿って訪問介護やデイサービスなどのサービスを組み合わせて利用していく、という流れが一般的です。要介護度によって利用できるサービスの種類や支給限度額が異なるため、まずは早めに相談窓口へ問い合わせることが、その後の在宅介護をスムーズに進める第一歩になります。
相談窓口「地域包括支援センター」の活用法
在宅介護を続けるうえで心強い存在となるのが、地域包括支援センターです。太田市内には、太田・鳥之郷地域包括支援センター、九合・休泊地域包括支援センター、沢野地域包括支援センター、韮川地域包括支援センター、強戸・毛里田地域包括支援センター、宝泉地域包括支援センター、尾島地域包括支援センター、新田地域包括支援センター、藪塚地域包括支援センターと、地域ごとに複数の拠点が設置されています。それぞれ担当するエリアが決まっているため、お住まいの地区を担当するセンターに相談するのが基本です。地域包括支援センターでは、介護保険サービスの利用方法についての相談はもちろん、認知症に関する不安、高齢者本人や家族の心身の悩み、権利擁護に関することなど、介護に関わる幅広い相談に対応しています。どこに相談すればよいかわからないという場合も、まずは太田市介護サービス課や最寄りの地域包括支援センターに電話をしてみることで、必要な支援につながる窓口を案内してもらえます。
在宅介護の負担を減らす訪問サービスとレスパイトケアの活用
訪問介護・訪問看護・デイサービスの違いと使い方
在宅で家族を介護していると、身体介護や家事の負担が一部の家族に集中してしまいがちです。そうした負担を軽減するために活用したいのが、介護保険の在宅サービスです。訪問介護(ホームヘルプサービス)は、ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排せつなどの身体介護や、掃除・洗濯・調理といった生活援助を行うサービスです。訪問看護は、看護師などが自宅を訪問して健康状態の管理や医療的なケアを行うもので、持病がある場合や医療的なケアが必要な場合に利用されます。また、デイサービス(通所介護)は、日中に施設に通ってもらい、入浴や食事、機能訓練、レクリエーションなどを提供するサービスで、家族にとっては介護から離れて休息を取る時間を確保できるという意味合いもあります。太田市内にもこうした訪問介護・訪問看護・デイサービスの事業所が複数存在しており、ケアマネジャーと相談しながら、家族の生活スタイルや本人の状態に合わせて組み合わせていくことが可能です。
太田市の家族介護慰労金・紙おむつ支給などの支援制度
介護をする家族自身の負担を軽くするための取り組みとして、レスパイトケアという考え方があります。これは、ショートステイ(短期入所)やデイサービスなどを活用して、一時的に介護から離れる時間をつくり、心身を休めるための支援です。太田市でも、要介護4または要介護5の状態が一定期間続き、在宅での介護を続けている世帯を対象とした介護慰労金の支給や、太田市社会福祉協議会を通じた紙おむつの支給サービスなど、在宅で介護をする家族の負担を軽減するための制度が用意されています。紙おむつの支給は年6回に分けて行われ、申請や配布には地区の民生委員が関わる形になっているなど、細かな条件が定められているため、利用を検討する場合は事前に太田市介護サービス課や地域包括支援センターに確認することをおすすめします。こうした公的な支援制度に加えて、短期間だけ施設に宿泊するショートステイを定期的に組み込むなど、無理のないペースで介護を続けられる体制を整えていくことが、介護をする側・される側双方にとって大切です。
まとめ
太田市は今後も高齢化が進んでいくことが見込まれており、在宅で家族を介護する世帯にとって、公的な制度やサービスをうまく活用することの重要性はますます高まっていくと考えられます。介護保険制度の基本的な流れを理解し、身近な地域包括支援センターを相談の窓口として活用しながら、訪問介護・訪問看護・デイサービスといった在宅サービスや、介護慰労金・紙おむつ支給といった太田市独自の支援制度も組み合わせていくことで、介護をする家族の負担を少しずつ軽くしていくことができます。一人で抱え込まず、早めに専門の窓口に相談することが、無理のない在宅介護を続けるための第一歩になるでしょう。
