お知らせ
館林市の認知症ケアと介護予防|相談窓口・地域の支援体制まとめ
2026.08.13
館林市の高齢化の現状と地域の姿
群馬県館林市は、県東部に位置し利根川と渡良瀬川に囲まれた自然豊かなまちです。館林市が公表している人口統計によると、令和8年(2026年)8月1日時点の人口は72,928人となっています。市が策定した「館林市高齢者いきいきプラン(館林市高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画)」の推計では、令和8年度の65歳以上人口は22,133人、高齢化率はおよそ30.4%になる見込みとされており、市民のおよそ3人に1人が高齢者という状況が続いています。特に75歳以上の後期高齢者の割合は年々高まっており、令和5年時点で高齢者人口の54.4%を後期高齢者が占めるようになりました。あわせて、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯も増加傾向にあり、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための支援体制の充実が求められています。こうした背景を踏まえ、今回は館林市における認知症ケアと介護予防の取り組みを中心に、制度や相談先についてまとめます。
介護保険制度のしくみと地域包括ケアシステム
介護保険制度は、市区町村が保険者となって運営する社会保険制度で、40歳以上の方が保険料を負担し、要介護・要支援と認定された高齢者が心身の状態に応じたサービスを利用できるしくみです。館林市では、この制度を軸に「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。地域包括ケアシステムとは、医療・介護・予防・生活支援・住まいが一体的に提供される体制のことで、たとえひとり暮らしになっても、認知症になっても、その人らしい生活が続けられるまちづくりを目指す考え方です。館林市の高齢者いきいきプランでは「だれもが いつでも 自分らしく ともに つながりを実感できる地域共生社会の実現」を基本理念に掲げ、健康づくりや介護予防、認知症支援体制の充実、支え合いの地域づくりなどを施策の柱としています。
相談窓口となる「高齢者あんしん相談センター」
介護や高齢者の生活に関する困りごとがあるときに、まず頼りになるのが地域包括支援センターです。館林市ではこれを「高齢者あんしん相談センター」と呼び、市内に4か所設置しています。城町にある「クローバー荘」、下三林町の「新橋」、成島町の「東毛光生園」、松原にある「社会福祉協議会」のセンターが、それぞれ担当地区を分けて相談を受け付けており、社会福祉士や主任介護支援専門員、保健師などの専門職が、介護、健康、権利擁護、生活支援など幅広い相談に対応しています。どのセンターに相談すればよいか分からない場合は、館林市福祉部介護保険課地域包括ケア係(電話0276-47-5131)に問い合わせると、担当地区のセンターを案内してもらえます。
認知症とともに暮らすための館林市の取り組み
認知症高齢者の状況
館林市の資料によると、令和5年10月時点で要介護認定を受けた方のうち、認知症の症状がある程度以上進んでいる方(認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上)は1,989人にのぼり、要介護認定者全体の53.4%を占めています。高齢化の進行にともない、今後も認知症とともに暮らす高齢者は増えていくと見込まれており、早期の気づきと対応が重要な課題となっています。
認知症地域支援推進員による普及啓発
市では、認知症地域支援推進員を中心に、認知症に関する正しい知識の普及啓発や、認知症の方やその家族を支える事業を進めています。もっとも、市が実施したアンケート調査では、認知症に関する相談窓口を「知っている」と答えた高齢者は22.5%にとどまり、多くの人がどこに相談すればよいか把握できていない実態も明らかになっています。認知症は早期に気づき、適切な医療や支援につながることで、本人も家族も安心して暮らしやすくなるといわれています。もの忘れが増えた、以前と様子が違うと感じたときは、一人で抱え込まず、まずは高齢者あんしん相談センターやかかりつけ医に相談することが勧められます。
介護予防で健康寿命をのばす
館林市が実施したアンケート調査では、認知機能低下のリスクがあるとされた高齢者の割合が43.7%、転倒リスクがあるとされた割合が29.6%となるなど、心身の機能低下のリスクを抱える高齢者が一定数存在することがうかがえます。こうした状況を受け、市では介護予防教室や体操などを行う「通いの場」の活動支援を進め、高齢者が身近な地域で運動機能や口腔機能、認知機能の維持に取り組めるよう後押ししています。地域の集まりやサロン、老人クラブなどの活動に参加することも、閉じこもりを防ぎ、心身の健康を保つうえで役立つとされています。定期的な健康チェックや、気になる症状があるときの早めの受診とあわせて、こうした通いの場を活用することが、介護予防の第一歩になります。
まとめ|早めの相談と予防の心がけを
館林市では、高齢化が進むなかでも誰もが自分らしく暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムを軸とした支援体制づくりが進められています。認知症や介護予防について不安や疑問があるときは、遠慮せず高齢者あんしん相談センターや市の窓口に相談してみてください。早めの相談と日頃からの予防の心がけが、住み慣れた館林市でのこれからの暮らしを支える力になります。
