高崎市の介護ガイド|地域包括支援センターの探し方から介護保険・独自支援制度まで解説
群馬県高崎市は、県内でも人口規模が大きく、高齢化が着実に進んでいる都市のひとつです。住民基本台帳によると、高崎市の総人口は約36万8千人、そのうち高齢者人口は約10万6千人にのぼり、高齢化率はおよそ28.7%に達しています。市の推計では、2045年には市民の3人に1人以上が高齢者になる見込みで、介護に関する備えや情報収集は多くの家庭にとって身近な課題になっています。
この記事では、高崎市の介護保険制度の基本から、身近な相談窓口である「高齢者あんしんセンター」、市独自の「介護SOSサービス」、施設探しの進め方までを、これから介護に向き合う方に向けてまとめました。
高崎市の高齢化の現状
高崎市は「第9期高崎市高齢者福祉計画・介護保険事業計画」(2024年度~2026年度)を策定し、「いつまでも安心して暮らせるまち 高崎」を基本理念に掲げています。単身高齢者世帯や高齢者のみの世帯も増加傾向にあり、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、医療・介護・予防・生活支援が一体となった地域包括ケア体制の充実が進められています。
高齢化が進む一方で、高崎市は独自の緊急対応サービスや相談窓口を市内に細かく配置しており、「何かあったときにどこに相談すればよいか分からない」という不安に対応する仕組みが整っています。
高崎市の介護保険制度について
介護保険料の仕組み
65歳以上の方(第1号被保険者)が納める介護保険料は、所得に応じた段階別の設定になっており、3年ごとに見直されます。現行の第9期計画期間(2024年度~2026年度)における基準額は年額79,100円とされていますが、所得段階によって金額は変動するため、正確な金額は高崎市役所本庁舎2階の介護保険課(電話:027-321-1219)に確認するのが確実です。
サービス利用までの流れ
介護保険サービスを利用するには、まず市に要介護・要支援認定を申請し、認定調査や主治医意見書をもとに要介護度が判定されます。認定後はケアマネジャーと相談しながらケアプランを作成し、訪問介護やデイサービス、施設サービスなど、状態や希望に合ったサービスを組み合わせて利用する流れになります。手続きに不安がある場合は、後述する「高齢者あんしんセンター」に相談すると、申請のサポートも受けられます。
身近な相談窓口「高齢者あんしんセンター」
高崎市では地域包括支援センターを「高齢者あんしんセンター」という愛称で呼び、市内29か所に窓口を設置しています。担当地域ごとにセンターが分かれており、例えば通町センターは中央・南・城南地区、末広町センターは北・東・西地区、江木町センターは塚沢・浜尻の一部を担当するなど、地域に密着した体制が取られています。
高齢者あんしんセンターでは、介護保険の申請サポートだけでなく、認知症に関する相談、権利擁護、介護予防に関するアドバイスなど、高齢者本人だけでなく家族からの相談も幅広く受け付けています。「どこに相談すればいいか分からない」という場合は、まず自宅の担当エリアのセンターに問い合わせるのがおすすめです。担当センターは高崎市公式サイトやセンター検索サービスから住所をもとに調べることができます。
高崎市独自の「介護SOSサービス」
高崎市には、他の自治体にはあまり見られない独自の支援策として「介護SOSサービス」があります。これは、要介護・要支援状態の高齢者やその家族が、急な体調不良や介護者の都合などで緊急に介護の手が必要になった際、事前登録なしで利用できる24時間365日対応のサービスです。
具体的には、専門のヘルパーによる訪問介護(食事や排泄の介助、着替えや体位交換の介助、通院の同行、見守り、買い物や食事の準備など)に加え、家族が一時的に介護できなくなった場合の宿泊サービスも用意されています。宿泊サービスの利用料金は1泊2食付で2,000円(税込)、送迎付きの場合は3,000円(税込)と設定されており、原則として月3回、1回あたり2連泊までの利用が可能です。連絡先は027-360-5524で、24時間いつでも相談できます。
急にショートステイ先が見つからない、家族が入院して介護者が不在になるなど、いざというときの備えとして知っておきたい制度です。
高崎市で介護施設・老人ホームを探す方法
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなど、高崎市内にはさまざまなタイプの介護施設があります。施設探しを進める際は、まず要介護度や予算、希望するエリア(中央・南・城南、北・東・西、塚沢・浜尻など)を整理したうえで、担当の高齢者あんしんセンターやケアマネジャーに相談すると、条件に合う施設の情報を紹介してもらいやすくなります。
インターネット上の介護施設検索サイトでも高崎市内の施設一覧や費用相場を確認できますが、実際の空き状況や雰囲気は施設見学でしか分からない部分も多いため、複数の候補を比較検討することをおすすめします。
まとめ
高崎市は高齢化率が3割近くに達しつつある一方で、市内29か所の高齢者あんしんセンターや、24時間対応の介護SOSサービスなど、住民が安心して相談・利用できる体制づくりを進めています。介護保険の申請方法が分からない、急に介護の手が必要になった、施設を探したいなど、状況に応じてまずは身近な高齢者あんしんセンターに相談することから始めてみてください。早めに情報を集め、頼れる窓口を知っておくことが、いざというときの安心につながります。
