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【海外介護ニュース】中国が全国統一の公的介護保険制度を導入へ 日本との違いとは?

2026.06.06

中国政府は、高齢化社会への対応を強化するため、お年寄りの介護を社会全体で支える「公的介護保険制度」を今後3年以内に全国で導入する方針を発表しました。

中国では、日本を上回るスピードで少子高齢化が進んでおり、地域ごとの介護サービス格差や介護人材不足への対応が大きな課題となっています。今回の制度改革は、そうした課題の解決を目指す大規模な取り組みとして注目されています。

中国の介護保険制度とは?

新たな公的介護保険制度は、介護が必要な高齢者や重度の身体機能低下がある方を対象に、介護サービスを安定的に提供することを目的としています。

まずは各地域で運営を開始し、将来的には全国共通のルールやサービス基準を整備することで、地域によるサービス品質の差を縮小することを目指しています。

日本の介護保険制度との主な違い

保険料は低め、自己負担は高め

中国では給与から徴収される介護保険料が約0.3%と比較的低く設定される一方、介護サービス利用時の自己負担割合は30〜50%程度になる見込みです。

日本の介護保険制度では、利用者負担は原則1〜3割となっているため、中国の制度は利用時の自己負担が大きい点が特徴です。

当面は重度要介護者が対象

制度開始当初は、6カ月以上にわたり身体機能の低下が続く重度の要介護者を中心にサービス提供が行われる予定です。

日本の介護保険制度のように幅広い要介護認定者を対象とする仕組みとは異なり、まずは支援の必要性が高い方への対応を優先するとされています。

現金支給ではなく介護サービスを提供

介護保険給付は現金ではなく、訪問介護や介護支援などのサービスそのものを提供する「現物給付」が基本となります。

利用者が必要な介護サービスを直接受けられる仕組みを整えることで、介護の質の向上や適正利用を図る狙いがあります。

在宅介護を重視

中国政府は施設介護だけでなく、住み慣れた自宅や地域で生活を続けられる「在宅介護」の推進を重視しています。

地域包括ケアの考え方を取り入れながら、高齢者ができる限り自立した生活を続けられる環境づくりを進める方針です。

今後はスマート介護の導入も

中国では今後、介護ロボットやAI技術、スマートフォンを活用した見守りシステムなど、「スマート介護」の導入も検討されています。

デジタル技術を活用することで、介護人材不足への対応やサービス品質の向上を図ることが期待されています。

日本の介護業界にとっても参考となる取り組み

少子高齢化や介護人材不足は、日本だけでなく世界共通の課題となっています。

中国の公的介護保険制度の導入は、高齢化社会における新たな介護政策として注目されており、今後の制度運用や在宅介護の推進、介護DX(デジタルトランスフォーメーション)の動向は、日本の介護業界にとっても参考になる取り組みといえるでしょう。

 

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